「少数者」と教育(2023年度)

院生代表者

  • 種村 光太郎

教員責任者

  • 立岩 真也

概要

 本プロジェクトの指導教員である立岩真也は、科研費研究(基盤A)の成果発信として叢書を出版する。その中のテーマの一つに、「障害学生支援」というテーマがある。本院生プロジェクトは、その「障害学生支援」本の執筆を担当する院生らによって運営される。
 「障害学生支援」という分野では、従来「支援の在り方」や「制度の在り方」に注目した研究が多くなされてきた。その研究自体の意義は認めつつも、本研究会ではそのアプローチと異なる方針で研究を行っていく。それは「障害学生支援」の制度や場が自明視してきたこと、例えば「高等教育では障害者/健常者とを分けずに、共に学んでいくこと」「知的障害者が高等教育に進学することが困難」など、「社会的少数者が高等教育機関で学ぶ」というときの前提について問い返していく。その目標を達成していくために本院生プロジェクトの目的は3つある。

①「少数者と教育」に関する研究動向や歴史を把握、及び実態を調査し、その成果を発信していくことを通じて、叢書の出版、及び学術研究の発展に寄与できる実践力を身に付けること。
②「少数者と教育」に関わる研究を行う院生の共同研究を通じて、各自の研究能力を向上させること。
③ 研究目的に沿った研究者に講演をしてもらい、「社会的少数者と教育」を取り巻く課題について理解を深めていく。講演会の内容は録音・録画を行い、『遡航』に講演録を掲載する。

活動内容

構成メンバー

種村 光太郎
山口 和紀
竹村 文子

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